「明日の語り手プロジェクト」明日の語り手によるおはなし発表会
~おはなしと遊ぼう!ワークショップ~
2017年12月17日 みどりアートパーク リハーサル室にて
今日は福島から田村市子ども語り手の7人を迎えて、明日の語り手たちの発表会です。会場のみどりアートパークリハーサル室は満員。隙間なく60脚の椅子が並びました。いよいよ第1部~おはなしと遊ぼう!ワークショップ~が始まりました。
講師は末吉正子さん。60人の参加者は座っている縦の列で、サルどんとウサギどんに分かれました。サルどんはいつも体のあちこちがかゆい!ポリポリかいてばかりいます。ウサギどんはついつい耳をぴくぴくさせてしまいます。ふたりはこのクセを我慢するため、我慢くらべを始めました。さあ、隣の人と我慢くらべです。でも2人ともどうしてもクセを我慢できないので、相手に「おはなし」をしてあげてうまい具合にポリポリしたり、ぴくぴくしたり。「音楽会にいったよ」(キラキラ星に合わせてリズミカルに耳をぴくぴく)。「痩せたいところをなでるダイエットだよ」(なでるとみせかけてポリポリ)。30匹のサルどんと30匹のウサギどんはお互いさまで仲なおり。体も動かし、声も出し、そしてみんな大笑い。楽しい楽しいワークショップでした。
休憩の後、第2部です。明日の語り手と福島の田村市子ども語り手が、おはなしを語りました。子ども語り手たちは福島の伝承の語り手に指導を受けてきました。座布団に正座のスタイルで、田村の言葉で語ります。明日の語り手たちは、創作あり、詩あり、自由に動きをつけながらのびのびと語りました。聞き手も、笑ったり、うなずいたり、一緒に声を出したり。とても楽しいおはなし会でした。
11人の語り手たちによるおはなし会が終了したあと、第3部。君川みち子さんは「雪どけ」「ねずみの見合い」を山形弁で語ってくださいました。そのあと、末吉正子さんが「ねずみの見合い」に出てきた猫なで声を使って「ヤマオラビ」の語りをしてくださいました。参加者は全員、山の妖怪「ヤマオラビ」です。末吉さんが叫んだ言葉を猫なで声でマネする妖怪に扮しました。
楽しい時間も終わりに近づいてきました。片岡理事長による語り手たちへの総評。そして“おはなしマイスター修了証書”の授与です。片岡理事長からは、会場にいる全ての明日の語り手たちにメッセージをいただきました。その後、会場内の小学生以上の子どもたちに“おはなしマイスター修了証書”が手渡されました。
明日の語り手たちの語りが聞くたびに素敵になっていくので、スタッフ一同ワクワクしています。次はどんな語りになっているでしょう。楽しみです。
プログラム
第1部
ワークショップ《おはなしと遊んで声をだそう》
末吉 正子さん 「サルどんとウサギどん」 『もっとお話とあそぼう』末吉 正子著 一声社より
第2部
明日の語り手・田村子ども語り手たち お話を語る(明日の語り手を応援しよう!)
大井田 佳穂さん(小4) 「あなのはなし」
武田 佳奈さん(小4) 「とうふとこんにゃく」
森安 莉瀬奈さん(小5) 「みえないはこ」
吉田 百花さん(小4)&
猪瀬 依千歌さん(小4) 「いわしみず」
花城 理絵さん 「だいこんちゃんのかぞく」
渡辺 萌々さん(小6) 「みなみのばかむこ」
松崎 宝夏さん(小5) 「えをかく」
安瀬 優希さん(小4) 「つばめとすずめ」
竹内 美裕さん(小2) 「まんまるさがし」
松本 紗葵さん(小3)&
松本 紗綾さん(小3) 「かっぱのすもう」
小久保 薫 さん(高3) 「雨の日のトランペット」
第3部
いろいろな語りを聞いてみよう(こどもも大人も楽しめるお話)
君川 みち子さん
「雪どけ」
『女むかし』君川みち子再話集より
「ねずみの見合い」
『女むかし』君川みち子再話集より
末吉 正子さん
「ヤマオラビ」
『三人語り・四人語り・クラス語り』末吉正子著 一声社より
(清智子)
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