花咲く春語り ~異国の友と~
飛鳥山の満開の桜の中、創立40周年記念事業第1弾は、桜が大好きなセーラ・ハリーさんと“のまりん”こと野間成之さんをお迎えして開催いたしました。
まず、第1部は、セーラさんの“なぞなぞ”から始まりました。イギリスの語り手は、語る前になぞなぞを出して聞き手を引き付けることが多いとか、早速会場の子ども達が答えてくれて盛り上がりました。なぞなぞで会場が和やかになったところで、セーラさんはご自分が実践しているプロジェクト「高齢者とのワークショップ」「なぞなぞを使った学校でのワークショップ」を紹介してくれました。そして紙芝居を2つ。表情も動作も豊かで、さすがエンターテイナー、言葉の壁を越えてとっても面白かったです。それには、通訳の寳田さんの力も大きくて、彼女が「語り」として訳してくれたことがとても聞きやすかったのです。
野間さんは、“紙芝居屋さん”としての豊富な経験から、紙芝居の合間合間に大事なポイントを教えてくださいました。日本にしかない紙芝居文化普及に海外でも大活躍の“のまりん”のひとこと一言に参加者一同大いに納得、そしてお腹を抱えて大笑い!参加型や英語の紙芝居までご披露いただき、会場はすっかり紙芝居のとりこになりました。
桜の最中で、一服した後は第2部です。会の創立とともに歩んでこられた大先輩、曲田さんには、語りとわらべ歌を、そして、藤木さんにはご自分で作られた鼻たれ小僧さま(人形)とともに語っていただきました。
それから「飛び入り」でお願いした皆さま…まず、こがさんは、自作「あんぱん」を参加型で。「あ~ん、あ~ん」があんぱんへ。みんな、余りの可愛さににっこり!西さんは、詩を語りながら紙風船を披露、そしてふくらまし方を伝授してくださいました。穴をふ~と吹くより、紙風船を飛ばしながら叩いていると膨らむのですね。お次は、君川さん。自作の「おばばのお手玉」をしっとり、そして温かく語ってくださいました。そのお手玉!音響を担当してくれた若~い太田さんが、5つの連続お手玉を見せてくれました。素晴らしい!最後は、会場の皆さんと福島のわらべ歌をかりて♪40周年 ハァ めでたい めでたい めでたいな~♪と歌い、楽しい会を終了しました。私たちはもちろん、セーラさんも日本の昔遊びをとても楽しんでくださいました。
それにしても、語り手たちの会員は何て個性的で多才な方ばかりなのでしょう。
参加の皆さまからの「長い時間があっという間でした。疲れるどころか、ルンルン帰りました」「うちへ帰ってからも、楽しくてにこにこしていました」など、うれしい感想をたくさんいただきました。
7月2日の第2弾もどうぞご期待ください。
春語り プログラム
1部
・セーラ・ハーリーさん なぞなぞ出題、プロジェクトの話、
紙芝居「ダートムーアの助産婦」
「カバはどうして今の暮らしを始めたのか」
・野間成之さん
紙芝居「でんしゃがくるよ」(とよたかずひこ 童心社)
紙芝居「ひもかと思ったら…」(古川たく 教育画劇)
紙芝居「かめのえんそく」→英語バージョンで
紙芝居「へっこきよめさま」(水谷章三 童心社)
紙芝居「まんまるまんまたんたかたん」(荒木文子 童心社)参加型
2部
・曲田晴美さん
語り「子守泥棒」(藤田浩子 かたれやまんば)
わらべ歌&手遊び(ちゃちゃつぼ、ちょちちょちあわわ 他)
・藤木恭子さん
語り「はなたれ小僧さま」
・こがようこさん
参加型語り「あんぱん」(自作)
・西れよ子さん
紙風船を詩の暗唱とともに
・君川みち子さん
語り「おばばのお手玉」 自作『君川みち子女むかし』より)
・太田友城さん
お手玉遊び
・有志の皆さん
40周年祝い唄(福島県わらべ歌 替え歌)
(報告 芝 須山)
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