秋語り~妖怪噺を楽しもう~ 報告

秋語り~妖怪噺を楽しもう~ 報告

11月23日(火・祝日)午後1時半~4時半 オリンピックセンター カルチャー棟にて(参加人数31名)

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久しぶりのオリンピックセンター、カルチャー棟は、迷路のようにも思えて、たどり着いたところは妖怪の世界でした。
どこかで誰かが語っている11月の秋語りは、テラブレーションの確認から始まりました。前半は、カリンバ(アフリカの楽器)あり、紙芝居あり、タンデム(二人語り)あり、笑いの渦まく楽しい語りから、ちょっと悲しい、でも心温まるカッパの話まで、まさに多様な妖怪の世界。休憩時間には、懐かしい駄菓子を楽しみました。後半は八人の方に語っていただき、ここでも様々な怪しいものたちが登場しました。そして最後に片岡輝氏の言葉で締めとなりました。
「2010年は『遠野物語』刊行百年目。遠野物語の時代には、異界のものたちも時おり姿を現して人と共存していました。文明はあっという間に彼らを社会から追いやってしまい、今や彼らの居場所は人の心の中だけになってしまったかのようです。それでも、多くの人が怖い話を聞きたいと思いいつも彼らのための居場所を空けておくのは、そうすることで心のバランスをとっているのかもしれませんね」
妖怪は、人が生きていく上でよきパートナーだったんですね。(新田 安季子)

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***プログラム***
〔一部〕妖怪話を楽しもう!

「三びきのやぎのがらがらどん」(カリンバとともに)遠藤博子
トモコとマサ子のタイ報告
「きつねとじいさま」(紙芝居)菅野智子 
「サトリ」(英語のタンデム語り)菅野智子 末吉正子 
「かっぱのすりばち」(廣田弘子作 一声社)廣田弘子

〔二部〕もっと妖怪話を楽しもう!
「いもうとがうさぎいっぴきたべちゃった」(絵本 徳間書店)曲田晴美
「おいで もんしろちょう」(工藤直子 童話屋)佐藤 愛
「鬼になった男」(『伽婢子』岩波書店)鈴木砂知子
「水の精」(高橋健二『グリム童話集三巻』小学館)田倉玲子
「親子地蔵」(『信州のこわい話』郷土出版社)村山幸江
「おばけ」(手袋人形 おはなし夢夢)兼子耐子
「メリュジーヌ」(『世界の妖怪たち』日本民話の会)齋藤幸子
「長い一日」(パーソナルストーリー)高橋京子
(記録 須山優子)

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