明日の語り手によるちいさなおはなし発表会

明日の語り手によるちいさなおはなし発表会 ~ことばと遊ぼうワークショップ~

2017年8月5日(土)
みどりアートホール リハーサル室にて
(参加者:子ども7名、大人31名)

 5月、6月、7月とワークショップを重ねてきた「明日の語り手」たちの発表会が行われました。

 第1部は会場の全員で参加する“ことばと遊ぼう”ワークショップ。杉山亮作「あいうえおのおけいこ」を一人ずつ大声で唱えました。続いて、横浜市立山内図書館の「カバさん」こと千葉晶さんの“ことばで遊ぶ”ワークショップ。図書館の本の中から、回文やアナグラムをクイズ形式で出題。こどもたちは頭の回転が速い、次々に正解していきます。次に、岡田淳作『扉のむこうの物語』をパネルを使ってブックトークしました。これは50音表が鍵となる冒険物語なのですが、最後のキーワードがわからないと、主人公のユキヤたちは元の世界に戻れません。キーワード、わかったかな?そのあとに、ドキドキしながら受付で引いたくじでグループを作り、こがさんの「ぺろり」を、それぞれのグループ風に発表しました。同じお話なのに5つの、全く違う「ぺろり」が楽しめました。

 第2部はいよいよ、「明日の語り手たち」の発表です。1年生から大人まで、8名の初々しい語り手たちの登場です。皆さん初めてとは思えないほど表情豊かに堂々と語られました。かわいいネコさんも現れて、会場では笑いが絶えませんでした。

 そして第3部。ゲストの皆さんによる“いろいろな語りを聞いてみよう”。

遠藤博子さんの「へびとみみず」はカリンバという美しい音色の楽器とともに語られました。続いて伊地知友樹さんの「おはなしのだいすきな王さま」。エチオピアの昔話を語りました。次に菅野智子さんと野田登志子さんのタンデム語り。日本語と英語による「頭に柿の木」で会場は大笑いでした。

 それから閉会式となり「明日の語り手」たち一人一人に「おはなしマイスター修了証書」が手渡されました。こどもたちの誇らしげな顔がまぶしく見えました。

 “ことば”(日本語ばかりではなく英語も)を目で耳で、堪能した大満足の一日でした。

プログラム

第1部
“ことばと遊ぼう”ワークショップ

『杉山亮のものがたりライブ・びんぼうくじをひくな』より
   「あいうえおのおけいこ」で声出し
『ことばあそびえほん』(石津ちひろ/のら書房)
『ころころラッコこラッコだっこ』(石津ちひろ/BL出版)
『がらすこつこつからすのこ』(石津ちひろ/文化出版局)
『ことばあそび玉手箱』(石津ちひろ/小学館)
『お江戸はやくちことば』(杉山亮/カワイ出版)
『ことばのかくれんぼ』(佐々木マキ/福音館)
以上の本より、回文などのクイズ
『扉のむこうの物語』(岡田淳/理論社)よりパネル
「ぺろり」こがようこ作より、みんなでおはなしを語る

第2部
「明日の語り手」お話を語る

竹内美裕さん(2年)              「ひょっとこのおめん」
竹内美香さん                   「おばけのこども」
大井田佳穂さん(4年)           「あーんぱん」
大井田佳穂さん&大井田智明くん(4年、1年) 「おほしさまとねこさん」
森安莉瀬奈さん(5年)           「きかんぼうさぎ」
森安さゆりさん                  「たからげた」
小久保純子さん                   「ひなどりとネコ」
花城理絵さん                    「マメ子と魔女」
~~~~~手遊び 「いわしのひらき」~~~~~

第3部
いろいろな語りを聞いてみよう

遠藤博子さん(カリンバとともに) 「へびとみみず」
伊知地友樹さん 「おはなしのだいすきな王さま」
菅野智子さん&野田登志子さん(タンデム語りで英語を交えて)「頭に柿の木」    

                         (清智子)

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