「祝祭年間2007」終了の報告
会報『太陽と月の詩』2008年2月号の報告から掲載します。
「祝祭年間2007」を終えて~語りの心を分かちあい、学びあった一年間でした~
祝祭年間実行委員会総合プロデユーサー 末吉正子
語り手たちの会創立三十周年を寿ぎ、年間を通し毎月語りのイベントを開催するという記念事業「祝祭年間2007」の全企画は、平成十九年十二月十六日(日)、「シンポジウム新しい語りの創造&創立三十周年記念祝賀会」をもって無事終了しました。
一月の「新春語りの会」を皮切りに、二月、三月、五月、六月は「語りの歴史」連続講座、四月「桜語り」、七月「パーソナルストーリー」講座、八月「居酒屋で語ろう会」「ワークショップ 心と身体」、九月「語り・誕生から未来へ」、十月「スコットランドの風に吹かれて」仙台&京都公演、十一月「テラブレーションin桐生」、そして十二月「シンポジウム新しい語りの創造&創立三十周年記念祝賀会」と、毎月さまざまな語りのイベントが繰り広げられました。会報や会誌を通して各回の詳細はすでにご承知のことと思いますが、毎回、熱気に満ちた参加者の笑顔に支えられ充実した祝祭年間でした。
のびやかに「自分の語り」を語りたい、自由に語るための確かなバックグラウンドを確立したい、という気持ちが熱意の源となり、「語ろう!わたしのことばで」を合言葉に、運営側も参加者も共に楽しく、語りの心を分かちあい、学びあった一年間でした。
年間参加者延べ人数は約千百二十名。語りの初心者、ベテラン、そしてまた「語りって何?」という語り初体験の方々も含めて、豊かな語りの世界に出会い、希望を持って次のステップを踏み出すきっかけ作りにもなった企画の数々であったと自負しています。
これらのイベントを毎月着実にこなしていくために、縁の下の力持ちとなって誠実に支え続けてくださった各イベントのプロデユ―サーはじめスタッフのみなさまに改めて感謝の意を表したいと思います。
最後に、この祝祭年間のために運営委員会のメンバー全員で共同創作した詩「語ろう!わたしのことばで」をここに掲げます。
語ろう!わたしのことばで
はるかなる時を越え
聞こえ来る先人たちの声
その声に耳を澄まし
その教えに学ぶ
わたしたちは語り手です
腹の底から 笑い 泣き
届けたい 伝えたい 想いがあふれ
言の葉を紡ぎ出す
わたしたちは語り手です
紡ぎ出された言の葉は
聞き手の魂を搗き
ゆさぶって
ともに心の糸を成し
タペストリーを織り上げる
さあ 語ろう
あなたのことばで わたしのことばで
次代へ繋ごう
わたしのことばで あなたのことばで
わたしたちは語り手です
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